或るフィルムメーカーの、呟き。

昔、・・・・・・今から二十五年前<転校生>という映画が作られた。
それから四半世紀を過ぎた現在も尚、人々に愛され続けている。

しかし、あれから二十五年今を生きる若者たちにとって、
                    <転校生>はやはり遠くなった。
大林宣彦監督は、ある地方に旅行したとき、
「<転校生>を十代で見た幸福が忘れられません。わたしの十代の息子たちに、是非
あのような映画を見せたい、もう一度現在の若者たちのために<転校生>をつくって
いただけませんか」、と願われた。

それまで数多くあるリメイクの話の中で監督自身にその思いがなかったのは
<転校生>は既に充分に”映画”として存在していたからだ。

監督の古くからの知人であるプロデューサーが<転校生>のリメイクを監督に提案
したとき、監督は「尾道以外でなら・・・」という返事をした。監督のパートナーで
もある大林恭子プロデューサーも「それなら有りえるわね」と応えた。

”尾道”と<転校生>は作り手にとってもファンにとっても最早聖域である
だが、別の場所でなら、また新しい未来に繋がる物語が、始められるかも知れない!

二十五年に亘る時代や、子供たちの生活の変化やらを取り込んで、現代版の、より悲
痛な”とりかへばや物語”を試みてみた。
だが<転校生>の最大の魅力である”人の心の温もり”だけはこういう時代であるから
こそより大切にしたことは言うまでもない。

      いつか見た映画、いつか見た夢。・・・・・・
                 その夢が今再び映画となって蘇るのだ。

                            二〇〇六年九月十四日
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概要
  規格:35o ビスタサイズ フィルム撮影
  撮影期間:2006年10月下旬〜11月下旬
  撮影地:長野県長野市、東京など
  公開:2007年夏休み全国公開予定
出演
  蓮佛美沙子 森田直幸 清水美砂 長門裕之ほか
あらすじ
  時は現代、斉藤一夫は両親の離婚で母親の生れ育った町、
                      長野県長野市に引っ越してくる。
  斉藤一美は地元、長野市にあるそば屋の次女で蕎麦を打つのが得意な女の子。
 
  一夫が転校してきた日、2人は近くの滝を見に行く。
  滝の水をすくおうとして滝壺に落ち、心と体が入れ替わってします。
  そんな時に一美は余命3ヶ月の難病にかかっていることが判明する。
         このままだと一夫の魂が、一美の肉体とともに死んでしまう。
 
       2人はお互い自分の体に戻ることができるのか?

     25年の時を経て、あの「転校生」がふたたび生れ変わる・・・

     映画界の巨匠、大林宣彦監督が描き出す珠玉の青春ストーリー。

制作
  角川ヘラルド
製作協力
  株式会社 ピーエスシー

 (大林宣彦監督作品 長編劇映画「転校生 ーさよならあなたー」企画書より)